蟲歌詞

[00:00.000] 作詞 : aoma
[00:00.037] 作曲 : ZUN
[00:00.075]
[00:11.283]たとえば土の底で
[00:17.116]靜かに眠るだけの
[00:22.808]わたしの片腕をもいで
[00:30.503]遊んで
[00:34.567]深みに墮ちるほどに
[00:40.259]意識は黒く凪いで
[00:46.204]生溫い水が両手を
[00:53.459]流れてゆく
[00:57.726]暗闇 漂う蜉蝣
[01:03.591]炎に溺れて
[01:07.808]息をしていた
[01:10.423]息をひそめて
[01:13.302]生きようとしていた
[01:18.000]
[01:21.182]地底に輝く太陽が近付いた
[01:27.301]わたしの翅を燃やす
[01:32.681]剃り傷だらけのこの腕を
[01:38.172]伸ばすことも葉わず
[01:42.508]蝕んでゆく
[01:47.278]
[01:58.945]もしもこの翅音の
[02:04.222]哀れな泣き言さえ
[02:09.862]誰かに屆けば
[02:15.146]わたしは聲をもがれ
[02:21.570]無邪気な幼い悪夢が
[02:27.256]わたしを探して
[02:31.575]掘り返している
[02:34.323]掘り返している
[02:37.219]繰り返している
[02:41.000]
[02:45.159]わたしの居場所を
[02:48.666]踏み荒らす
[02:50.342]その腕に
[02:51.815]抗うこともできず
[02:56.492]お願い
[02:59.028]どうか今だけでも
[03:02.096]靜かに眠らせて
[03:05.710]と呟くけど
[03:11.290]
[03:34.340]冷たく熱を奪う雨が
[03:39.658]髪を伝い震える眼を濡らす
[03:45.749]噓でも思えたならきっと
[03:51.102]こんなに辛くないと夢を視ても
[03:57.675]何時でも何処かで聲がする
[04:02.725]雑踏に震える蟲を嗤って
[04:08.909]わたしが振り上げた
[04:12.889]拳は今日も
[04:15.972]宙を彷徨い渫われてく
[04:23.000]