[ar:甲斐祥弘] [ti:歌舞伎町の女王] [al:] [offset:0] [00:15.46]蝉の声を聞く度に [00:19.03]目に浮かぶ九十九里浜 [00:22.51]皺々の祖母の手を離れ [00:25.85]独りで訪れた歓楽街 [00:29.83]ママは此処の女王様 [00:33.47]生き写しの様なあたし [00:36.84]誰しもが手を伸べて子供ながらに魅せられた歓楽街 [00:43.55]十五になったあたしを [00:47.05]置いて女王は消えた [00:50.58]毎週金曜日に来ていた [00:54.01]男と暮らすのだろう [01:03.85]「一度栄えし者でも必ずや衰えゆく」 [01:10.73]その意味を知る時を迎え [01:13.95]足を踏み入れたは歓楽街 [01:17.53]消えて行った女を [01:21.04]憎めど夏は今 [01:24.72]女王と云う肩書きを [01:28.29]誇らしげに掲げる [01:51.55]女に成ったあたしが [01:55.08]売るのは自分だけで [01:58.76]同情を欲したときに [02:02.42]全てを失うだろう [02:05.82]JR新宿駅の東口を出たら [02:13.07]其処はあたしの庭 [02:16.45]大遊戯場歌舞伎町 [02:26.88]今夜からは此の町で 娘のお前が女王