[00:19.788]鈍色の空を見ていた [00:25.091]君の蒼い静脈のよう [00:30.968]埃ばかり積み重なっていくなら [00:36.584]捨てる埸所をさがそう [00:54.896]だれもいない方を見ていた [00:59.285]君の云う声の掠れ方 [01:05.058]重いものばかりが増えて [01:09.812]誰にも読めない遠い [01:14.253]遠い面影 [01:37.241]はらり滴る花の雫に [01:41.682]過ぎ去る春ばかり見ていた [01:47.350]水の底、薄い陽の光 [01:52.313]伸ばして届かぬ霽れの色彩 [01:58.243]想い出も 君も 聲も [02:03.337]あの夏も、此の春も [02:11.331]想い願ったこと全て [02:15.824]いつかの日々を描くから [02:21.936]淡いうちに捨てればいい [02:26.691]あの日が今日も、滓るから [02:43.592]きっと君が棄てれない何か [02:48.842]そう、喻うなら穴のよう [02:53.753]埋めるはずの鼓動さえ [02:58.194]あの日の奥で滲んでる [03:04.124]覗き込んだあのそらは [03:09.740]今だって [03:45.502]厭な否な嫌な [03:46.756]いやなことばかり [03:48.271]増えてしまうから [03:55.611]それを吐き出していた [03:58.354]君の言葉は咎の色 [04:00.888]ねえ、棄てれないんだね [04:04.310]今やもう [04:06.113]置いてってしまえなんて、きっとぼくにはもう [04:11.389]いつかの声が聞こえて [04:15.830]ふと顔を上げた、その先の [04:21.969]空の色が褪せてさえ、消えない色が [04:29.623]眼を刺す [04:32.470]君の言うことを套ねた [04:37.042]褪せても 水に溺れても [04:42.893]消しようない君の何かの [04:47.647]だからそう [04:49.215]きみの、ねえ [04:52.271]となりにいたい